子どもの包茎とは?
しかし、中には治療が必要になる包茎もあります。また、元から亀頭が包皮におおわれていない場合、陰茎の先天異常が疑われます。症状に関して分からないことがありましたら、当院へお気軽にご相談ください。
成因
日本人の陰茎形態の変化についての調査によりますと、亀頭がほぼ露出するようになる年齢の割合は、6ヶ月未満の場合は5%未満で、3~4歳では約50%となり、11~15歳になると70%以上だと報告されています。
診断・検査
至急受診する必要があるのは、むけにくかった包皮がむけた際に、包皮が元の状態に戻らなくなる「嵌頓包茎(かんとんほうけい)」が発生している時です。嵌頓包茎は長時間放置(6時間以上)すると包皮が壊死しはじめてしまうので、速やかに受診してください。
治療
包茎の治療は、各国の文化や歴史、宗教的背景の影響を大きく受けるものです。WHOの報告(2007年)によりますと、包茎の手術を受けた成人男性の割合は、イギリスだと6%程度で、アメリカでは75%、韓国は80%以上、韓国を除いたアジア諸国では20%以下だと言われています。ユダヤ教やイスラム教では、乳幼児期の男児の約70%が包茎を手術する「割礼」を経験しています。
日本では、嵌頓包茎や真性包茎など、性感染症や尿路感染症にかかるリスクがある包茎を対象に、手術を行います。